私たちの生活を根本から激変させた新型コロナウイルスが蔓延し始めて、およそ1年が経過しました。今もなおコロナウイルスの勢いは衰えを見せず、猛威を振るっています。そういった時代においても引き続き事業を拡大していくためには、コロナウイルスによる消費者・市場の変化を予測し、それに対応したマーケティングを行うことが重要となります。今回はAfterコロナ時代のECマーケティングで注目すべき6つのポイントを紹介します。
1. ショッピング広告
これはSNSに投稿する広告の一種で、その商品の購入ページへ直接移動し簡潔に買い物ができるという仕組みです。コロナウイルスによるロックダウンで外出ができず、SNSに時間を割く人やオンラインショッピングを利用するようになった人が増加したことで、ショッピング広告の活用は事業の明暗を分けると考えられています。
2.インフルエンサーの活用の仕方
これまではメガインフルエンサーを活用した広告が主流でしたが、SNSの発展により個人単位の発信力が大きくなった現代では、マイクロインフルエンサー複数人と協力した広告の方が大きな効果が得られるのではないかと考えられています。これはあまりに自身とかけ離れた存在であるメガインフルエンサーよりも、比較的身近に感じることのできるマイクロインフルエンサーの方が親近感を持つことができ、商品を購入する気になるという消費者心理に基づいています。
3.サブスクリプションサービス
サブスクリプションサービスは事業者・利用者双方にとってメリットのあるビジネスモデルです。多様なコンテンツが溢れる現代社会を生きる人々は「選択肢を持つ」ことを重要視しています。またコロナウイルスのような不確実要素の多い社会において、サブスクリプションサービスという形で一定期間の収益を確定できることは事業者にとってメリットとなります。
4.ターゲティングをしないという選択肢
広告効果を上昇させるうえで、ターゲティングが重要であると聞いたことはありませんか?もちろんこれは間違いではありません。しかしコロナウイルスによってオンラインショッピングが急速に広まりつつある今は、あえてターゲティングをしないという選択肢も視野に入れましょう。オンラインショッピングに興味を持ち始めたばかりで特定の商品を探しているわけではない消費者は、すべての事業者の潜在顧客となり得ます。こういった属性の人が増加している時代にもかかわらず、ターゲティング広告によってビジネス対象を限定してしまうのは効果的ではないと言えるでしょう。
5.新規顧客・事業の可能性
世界中のあらゆる分野において、コロナウイルスによって対面事業からオンライン事業へシフトする傾向が強まっています。また前述の通り、オンライン販売を利用する消費者も増加傾向にあります。これらによってビジネスの地理的制約が解消されつつある現代では、いかに海外の人々を自社の顧客として取り込むことができるかについて今一度考えていく必要があるのではないでしょうか。
6.顧客との関係性
コロナウイルスによる経済への打撃は、企業と消費者が単に商品の売買による利害関係ではなく信頼関係によってつながっていることの重要性を明らかにしました。「この企業を応援したいからこの商品を買う」といった関係性を築いていくことが、未曽有のリスクに備えるための数少ない方法の1つであると言えるでしょう。
まとめ
今回はAfterコロナ時代を制するために抑えるべきポイントを6つ紹介しました。先の見えない社会だからこそ、今ある情報から未来を予測し先手を打つことが重要になります。上記のポイントを参考にAfterコロナ時代を先導していただければと思います。
著者: Shunji.O
デジタルマーケティングマネージャーとして5年経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に携わってきました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクトマネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマース戦略の立案と実行に注力しています。市場動向の分析、競合分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、幅広いマーケティング活動を通じて事業成長を促進しています。