コンテンツマーケティングが主流となっている昨今ですが、そのコンテンツマーケティングにもさらなる変化の兆しが見え始めています。さまざまなコンテンツが乱立する中で、投資収益率よりも、どれだけ目立つことができるか、独創的なアイディアと目新しいコンセプトを打ち出すことが重要になってきています。
動画コンテンツが主流の現在
今、この瞬間にも動画コンテンツはどんどんアップされています。ITおよびネットワーキングの分野で世界最大の企業であるCisco(シスコシステムズ)のレポートでは、「2019年、インターネットトラフィックの80%以上が動画コンテンツで占められ、アメリカだけで言えば85%を上回る」と報告されています。
もし、動画コンテンツを作り始めたばかりなら、小規模から始めるのが最良の方法です。今はスマートフォンとインターネットがあれば動画を作成することができます。プロジェクトの中で、動画コンテンツがどう利用できるのかを戦略的に大きな視点で考え、すばやく取り組みましょう。
体験型マーケティングの成功例
ミレニアル世代は経験を重視するライフスタイルを好むことから、77%のブランドが、体験型マーケティングはマーケティング戦略に不可欠だと考えています。体験型マーケティングは現在のコンテンツ戦略の大部分を占めており、ミレニアル世代だけでなく全世代への広がりを見せています。
人々は、もはや持っている物で自分の価値を見出すのではなく、どんな経験をしたかということに重きを置くようになってきました。この変化を間近で見ているのはコンテンツマーケター達です。
Googleのキャンペーンは、その体験型マーケティングが成功した典型的な例と言えます。Googleは、体験型マーケティングのキャンペーンが、芸術や文化やイノベーションを促進する可能性があるということを踏まえた上で、今までにない体験型キャンペーンを作り出すことにしたのです。Googleアシスタントを内蔵したスマートスピーカー「Home Mini」のキャンペーンのため、2017年の終わりに、アメリカの各地で期間限定のドーナツショップをオープンしました。これは、Home Miniがドーナツと同じようなサイズであるということから考えられたキャンペーンです。
ドーナツショップの中には、ドーナツとHome Miniがベルトコンベアに乗って流れています。顧客がベルを鳴らし、Home Miniに質問をするとピンクの箱が出てきます。その中には、ドーナツかHome Miniのどちらかが入っているという演出です。その他にも、紙ふぶきをまき散らすブースに入って楽しむこともできます。
このキャンペーンは大成功でした。顧客はドーナツもしくは最新のバーチャルアシスタントを手に入れ、グーグルはHome Miniがどのように機能するのかを顧客に印象付けることができました。ドーナツショップを訪れた顧客の99.99%は、その体験をSNSでシェアをしたと言っても過言ではありません。少なくとも、すべての人が家族や友人にこの体験を話したでしょう。
このキャンペーンは顧客の関心を強く惹きつけ、Home MiniがAmazonのEchoの強力なライバルであるという位置づけを示したとても独創的な方法でした。
コンテンツマーケティングに必要なのはSEO対策
毎年、非常に多くの企業がコンテンツマーケティングに投資をしている現状、Googleの検索エンジンで1ページ目に表示されるのはとても困難なことになっています。しかし、コンテンツマーケティングで新しい顧客を獲得するには、依然としてGoogleの検索エンジンからのアクセスを集めることが最良の方法なのです。
コンテンツマーケティングを成功させるには、サーチエンジン最適化(SEO)対策に継続的に力を入れていく必要があります。どんなに有益で素晴らしいコンテンツがあったとしても、それを見込み客に見つけてもらわなければ何の意味もないからです。
どのようなキーワードやトピックを扱うのかを調べ、何度も繰り返しテストしてください。この努力があってこそ、サイトへのアクセスを増やすことができるのです。コンテンツマーケティングは地道な努力の先に成功があるということを忘れないでください。
まとめ
コンテンツマーケティングには、何よりも独創性と熱意が重要です。オンリーワンのコンテンツを作り、それを多くの人に見てもらうためにSEO対策をする、という長い道のりがコンテンツマーケティングの成功を左右します。もしあなたが、コンテンツマーケティングを行うと決断した場合は、目先の利益ではなく、長い目で評価していくことを忘れてはいけません。