アメリカでのECでは商品をお客様にお届けするに当たり、果たしてどんな配送キャリア、出荷サービスを選択すべきでしょうか。キャリアに寄っていろいろな出荷サービスがあるので、十分に理解した上で自分のビジネスに合ったモデルを選択して頂きたいと思います。
ホワイトペーパー
「UPS」「FedEx」「USPS(郵便局)」3社の小包配送サービス比較表と各社配送料計算ツールの使い方を詳しくまとめています。
アメリカの配送キャリア3社
日本の約25倍を誇る広大なアメリカ大陸を駆け巡る配送キャリアサービス会社は、主に「UPS」「FedEx」「USPS(郵便局)」3社で、日本で言うところのヤマト運輸や佐川急便、日本郵便に当たる有名な配送業者です。この3社がアメリカの配達を全てカバーしていると言っても過言ではありません。
さて、それでは出荷サービスを選択するに当たって理解しておきたい各社のメリット、デメリット、特徴について下記の順番でご案内して参りたいと思います。
- UPSの価格と信頼性
- FedExの価格と信頼性
- USPSの価格と信頼性
- 配送サービスの選び方
- 保険の選び方
- 配送サービスの種類
- アメリカの配送キャリア比較表+各社配送料計算ツール(ここからDLできます)
1.UPSの小包配送サービス
● 価格 発送量が多い場合にはUPSは価格交渉に応じるものの、基本料金は他社よりも若干高めの設定にあるようです。 理想としてはUPSは3ポンド(約1.4キロ)以上の荷物からご利用いただくのが良いでしょう。● 信頼性 UPSは信頼性が高いことでも定評があり、荷物には全てトラッキング番号(追跡番号)が発行され、オンラインで常に確認が可能であり、ほぼ予定通りのスケジュールで配達されます。また、UPSの歴史は古く、1907年に設立され、従業員数も40万人を超える大企業、日本では一時ヤマト運輸と合併し、世界200か国以上の国と地域で一日あたり1400万個以上の発送を行っており、長年業界トップに君臨しています。
2.FedExの小包配送サービス
● 価格
FedExは翌日配達に長けていることで知られており、UPSやUSPSよりも一般的には低い価格設定となっており、更にアカウント開設時から割引を用意してもらえます。
翌日配達だけでも4つの選択があり、予算とスケジュールに合わせて選択する事ができます。
● 信頼性
FedExは1971年設立後、書類配達から陸路、航空便、パレットサイズの重量貨物の幅広いサービスに対応し、UPSと同様に信頼性が高く、またオンラインで追跡での情報も充実しています。
3.USPSの小包配送サービス
● 価格
荷物が2ポンド(約1キロ)以下の場合には、USPSが断然安く、低価格で収めたい場合にはUSPS以外に選択肢はないでしょう。 13オンス(約0.4キロ)以下は更に安くなります。 UPSやFedExは最低重量が1ポンド(約0.5キロ)と定められておりますので、1ポンドより軽くても1ポンドの料金が課金されます。
● 信頼性
安さが売りのサービスで、残念ながら信頼せ荷には欠けてしまいます。
軽くて小さくても、お客様の大事で高価なお荷物を出荷する場合にはUSPSは避けましょう。 後程ご紹介しますが、UPSやFedExが集荷して、USPSが配達するハイブリットサービスが近年展開されました。 またキャリア間での責任区分が難しいので、カスタマーサービスの対応もないに等しく、追跡番号で数日動きが止まっている場合は紛失された可能性が高いと考えて良いでしょう。
4.配送サービスの選び方
安くても早くても、届かなければ意味がありませんので、上記でもご案内したようにUSPSよりも信頼が置けるUPSやFedExをご利用いただくことをまずはお勧めします。
単価が安い商品については、USPSやご案内するSurePost、SmartPostなどのサービスをご利用頂くとコストを抑えられますが、紛失の可能性が高く、配達に何週間もかかることも珍しくありませんのでご注意ください。
また、UPSやFedExであっても、受取人の署名を取らずに玄関先や庭に放り込んで配達を完了させるドライバーもいますので、特に高価な荷物は必ず署名をもらう項目を選択してください。また、集荷するドライバーはほぼ毎度同じなので、丁寧に荷物を扱ってくれるドライバーかどうか確認しましょう。
参考までにFedExの署名オプションを下記にご案内いたします。
FedExの署名オプション
- Indirect Signature Required: アパートの管理人、隣人などを含んだどなたかの署名を必要とする。
- Direct Signature Required: 配達先の住所に居る方からの署名のみを必要とする。
- Adult Signature Required: 21才以上の成人からの署名のみを必要とする。
※詳細はFedEx公式サイトでご確認ください。
アカウント担当者の知識が豊富であることも重要です。特に海外への発送や危険品の発送などについては、厳しく難しい規定がありますので、しっかりアドバイスをしてくれるアカウントマネジャーがいると助かります。
その他、発送ラベルの作成を行うオンラインツールの使い勝手の良し悪し試してみる事をおすすめします。
5. 保険の選び方
FedEx、UPSでは、紛失や損傷があった場合、発送商品の価値$100まで保証してくれます。 損傷については輸送中に損傷が発生したことが確認できないと負担してもらえませんので、FedExやUPSが確認しに来るまでできるだけ、受け取ったままの状態で保管しておくか、写真を撮っておく事をお勧めします。尚、SurePostやSmartPostでは価格を極力抑えるため、保証や保険はありませんのでご注意ください。
USPSでは、紛失や損傷があった場合も保証はありません。$100以上の高額商品についてはFedExやUPSから保険を購入することができますが、$100以上の出荷を見込まれるのであれば別会社から安価で保険を購入することができ、出荷件数が多いほど費用を抑えられます。ご参考までに、私が使っているShipsurance社では、かなり良いレートを見積もってくれました。
また、USPSが関わるサービス(SurePost、SmartPost)は正直紛失される可能性がありますので、私の経験上ですが、商品の原価が$50以上の場合はFedEx又はUPSのGround以上のサービスをご利用される事をお勧めします。
6.配送サービスの種類
広大なアメリカでもFedExやUPSには最短翌日朝8時までに届けてくれるサービスから、小さな小包向けの格安配送まで様々な配送サービスがあります。USPSのサービスにFedExやUPSほどの選択肢はありません。参考にFedExの小包配送サービスを下記にご案内いたします。
FedExの小包配送サービス
First Overnight: 翌営業日8am
Priority Overnight: 翌営業日10:30am~ 12pm
Standard Overnight: 翌営業日3pm~4:30pm
FedEx 2nd Day: 2営業日12:00pm~3:00pm
Express Saver: 3営業日~4:30pm
FedEx Ground: 宛先までの距離に基づく配送
Smart Post: 約2~10営業日
※配送サービスにはそれぞれエリア・条件が設定されていますので、詳細はFedEx公式サイトWays to Shipページでご確認ください。
※FedEx Groundの詳細はFedEx公式サイトFedEx Groundページをご覧ください。
Smart Postとは、郵便ポストに入るほどの小さな小包向けで、集荷はFedExが担当し、途中からUSPSにバトンタッチして配達するサービスです。UPSにも同等のサービスがあり、SurePostと呼んでいます。
Smart Post、SurePostでの配送は、USPSにバトンタッチした後もオンラインで追跡確認ができ、Groundサービスよりも格安のため人気を呼んでいます。しかし、USPSにバトンタッチする際に紛失し、各社に状況を問い合わせしても、両社で責任のなすりつけ合いになる事が多く、折角送料を抑えられても、損傷を受けたり紛失される事を考えると、高価な商品の発送向きではないと考えられます。
7.アメリカの配送キャリア比較表+各社配送料計算ツール
実際にアメリカでECで配送キャリア、出荷サービスを選択する際に便利な「UPS」「FedEx」「USPS(郵便局)」3社の小包配送サービス比較表と各社配送料計算ツールのご案内をホワイトペーパーにまとめました。是非ご活用ください。
※下図をクリックしますとダウンロードページが表示されます。
まとめ
米国での出荷をする際は、「箱は損傷を受ける、紛失する」の可能性を念頭に置いてキャリアやサービスを選択すると良いでしょう。 安かろう悪かろうがサービスに現れますので、大切な高価な商品は梱包をしっかりする、保険を掛けること、受取人の署名を必ずもらうこと。 これらを注意していただければ宜しいかと思います。 逆に単価が安い商品については、USPSやSurePost、SmartPostをご利用頂くとコストを抑えられるでしょう。 但し、繰り返しになりますが、コストを抑えた配送サービスでは紛失の可能性が高く、配達日数が何週間もかかることも珍しくありませんのでご注意ください。
Takenori.K
長年に渡り、米国においてPCや周辺機器を中心に、雑貨や食品などのディストリビューションに携わる。 近年のECビジネスが活発になるにつれ、配送プロセスから出荷データ、在庫管理などをオンラインシステム業務に移行し、データの適正性を目標とし、顧客満足度の向上を目指す。 2010年にはIATA危険物資格の受講を終え、危険物の取扱いを含め、更なる取扱い商品の分野を広げる。