Snapchatは近年急成長を遂げているSNSですが、皆さんはビジネスで活用されていますか?特に若い世代をターゲットとするビジネスは、今後Snapchatマーケティングを検討する必要があるのではないでしょうか。本記事ではビジネスでSnapchatを活用するメリットやSnapchatの始め方について説明します。
Snapchat活用で得られる2つのメリット
Snapchat は毎日2億1800万人のユーザーがSnapchatを利用しており、SNSとしては後発ながらFacebookやTwitter、Instagramと比較しても急成長しているプラットフォームです。このSnapchat には2つの大きなメリットがあります。
若い世代とつながることができる
Snapchat は34歳以下のユーザーの82%を占めており、彼らは毎日、30分以上をSnapchatに費やしています。またSnapchatユーザーの1/3はInstagramを利用していないという統計もあり、他のSNSを利用していないユーザーにもリーチできます。
潜在的な見込み客に話題を提供できる
Snapchatは画像を見ながらユーザー同士がチャットするのが基本的な使い方ですが、その他にも「Discover」という機能があります。Discoverにはさまざまなカテゴリーがあり、ユーザーが関心のあるメディア(ファッションやスポーツ、ニュースなのどの各カテゴリー)を登録すると、ユーザーの元にそのメディアのコンテンツが自動で配信されます。さらにSnapchatでは、コンテンツについてユーザー同士が簡単にチャットできる仕組みになっているため、Discoverを活用することで、潜在的な見込み客にリーチできるだけでなく、話題にしてもらえる確率が高まります。
Snapchatはどのようにビジネスに活用できる?
Snapchat を利用し、若い世代にリーチするブランドが増えています。ビジネスに活用できるSnapchatの機能をいくつか紹介します。
1. 通常投稿で認知を拡大
商品やブランドを知ってもらうためのスナップ(自動消滅する写真や動画)を投稿します。特に舞台裏や自社のカルチャーを紹介するスナップや、商品の機能や使い方を説明するスナップなどを投稿しましょう。
2. Snapchat機能を使用した限定のプロモーション
スナップが最大10秒間しか表示されないのに対し、Snapchatのストーリーでは投稿は24時間表示されます。ストーリーへ割引コードとWebサイトやストアへのリンクを掲載した写真や動画を投稿し、フォロワーをECへ誘導できます。
3. ジオフィルターを利用する
位置情報の設定をオンにすると、ユーザーの所在地に合わせて「ジオフィルター」と呼ばれる地名が表示される特別なフィルターが選べます。このジオフィルター機能を利用して、ビジネス利用を目的としたオンデマンドフィルターの制作が可能です。イベントなどのジオフィルターを作成し、ユーザーのスナップにオーバーレイした投稿をシェアしてもらえれば、ターゲット市場にインパクトを与えられるでしょう。
このほかにもインフルエンサーを活用したり、コンテストやQ&Aなどさまざまな企画を行うことができます。若いユーザーに合わせて、ブランドの遊び心を発揮してください。
Snapchatでのビジネスの始め方
Snapchatでビジネスを始める場合の手順を紹介します。
ステップ1:ビジネスアカウントを設定する
AppStoreやGoogle Playから無料アプリをインストールし、アカウントを作成します。さらにそのアカウントをビジネスアカウントに設定します。ビジネスの正式名称、国、通貨を選択すれば、ビジネスアカウントは自動的に作成されます。
ステップ2:Snap Codeを作成する
Snap Codeとはプロフィールに掲載されるQRコードのようなものです。ユーザーはSnap Codeを通じて他のユーザーやコンテンツを探すため、Snap Codeを作成することでビジネスの機会は増大します。
ステップ3:Snapchatのマーケティング戦略を立てる
Snapchatで達成したい目標を設定し、目標を達成するための戦略を策定します。さらに競合がどのようにSnapchatを利用しているかを調査し、コンテンツカレンダーを利用して、大まかな投稿スケジュールを立てます。
ステップ4:ターゲットを惹きつけるデザインとトーンを決定する
ターゲットの年齢や性別、関心、好みに合わせて外観とコンテンツのトーンを決定します。
さらに、実際の運用を始める前に、FacebookやTwitterなど他の媒体でSnapchatの運用を始めたことを、ユーザー名と一緒に告知します。
ステップ5:Snapchatの機能を活用し、コンテンツを作成する
Snapchatには、スナップを魅力的に表示させるさまざまな機能が用意されています。スナップにキャプションを追加したり、BGMを付けたりできるほか、複数のスナップをまとめ、ストーリーへの編集も可能です。
ARレンズを使えば、スナップに画像やアニメーションを重ねられます。さらにこのARレンズのスポンサーになれば、ユーザーが作成した画像に、自社のブランド名やロゴを表示させることもできます。
ステップ6:Snapchat insightsを利用してコンテンツを分析する
Snapchat insightsはビジネスアカウントで利用できる分析ツールで、コンテンツの閲覧数やオーディエンスの人口動態を把握できます。ある程度のフォロワー数がいない場合は利用できないため、まずはコンテンツを充実させて十分なフォロワーを獲得しましょう。
Snapchatは若年層に向けた強力なビジネスツール
Snapchatでは、ユーザーの60%が衝動買いをした経験があると答えています。それだけユーザーの購買意欲を向上させる効果があるツールだといえます。
Snapchatはあらゆるターゲットに万能ではありません。しかし、Snapchatのメインユーザー層である18歳~34歳をターゲットとしているビジネスであれば、ぜひ使用を検討してください。
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著者: Ami.T
在米15年。長らくトランスコスモスでのコールセンター事業運用に従事し、コールセンターの立ち上げや顧客管理業務を専門的に担当してきました。現在は営業として、日系企業が米国市場に進出する際のサポートを提供しています。米国市場は複雑で競争が激しいため、市場調査、販売戦略の開発、ローカルパートナーシップの構築など、包括的なサポートを行っています。