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<p>Amazonではさまざまな商品が販売されていますが、メーカーから直接仕入れた商品に加えて、サードパーティー販売業者が販売している商品があります。そのため、偽造品などのトラブルが起きてしまう可能性もゼロとはいえません。今回は、Amazonで自社ブランドを守るための取り組みである「Amazon Transparencyプログラム」について紹介します。</p>
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<h2><strong>Transparencyプログラム</strong><strong>とは</strong></h2>
<p>まずは、Transparencyプログラムについて簡単に説明していきます。AmazonのTransparencyプログラムは、商品をシリアライゼーション化するサービスで、その商品がブランドの本物の商品だと識別するために使用されます。具体的には、商品をサービスに登録すると「Transparency code」という独自のコードが付与され、このコードを段ボールに貼り付けておくことで、本物の商品だということが証明されることになります。</p>
<p>さらに、Amazonから発送するときにこのコードがついていないものは発送されないようになるため、偽造品が消費者のもとに届くのを防ぐことができます。また、消費者もコードを読み込むことで商品が本物かどうかを確かめることもできるのです。</p>
<p>このような仕組みは、Amazonで販路を開拓しつつも自社ブランドを守りたい場合にはとても役立つといえるでしょう。</p>
<h3><strong>Transparencyプログラムがなぜ必要なのか</strong></h3>
<p>ではなぜTransparencyプログラムが必要なのでしょうか。それは、Amazonの販売の仕組みに関係があります。</p>
<p>冒頭でも説明したように、Amazonにはサードパーティー販売業者が販売した商品とメーカーから直接仕入れた商品が混在しています。この販売方法は、ファーストセール・ドクトリン(first-sale doctrine)のおかげでうまく機能していることがほとんどです。ファーストセール・ドクトリンは、第三者が購入したもののうち、商標や著作権のあるものを罰則なしで販売できることを認めるものです。</p>
<p>Amazonのような販売方法は、ほかのeコマースでも活用されていまが、この方法は偽造品が販売されてしまうといった問題が発生します。特にAmazonはSKU(Stock Keeping Unit)が多いため、偽造品を監視することが難しくなっており、一部のメーカーが純正品の安価なコピーを製造・販売している現状があります。この問題を解決すべくAmazonは、Transparencyプログラムをはじめました。</p>
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<h2><strong>Transparencyプログラム</strong><strong>に登録するための条件</strong></h2>
<p>では、Transparencyプログラムに参加したい場合にはどのような条件を満たせば良いのでしょうか。必ず満たさなければならないのは以下の3点です。</p>
<ul>
<li>商標登録されていること(主登録)</li>
<li>UPCコードやGTINコードの取得</li>
<li>Amazon Transparencyプログラムの仕様を満たすステッカーの添付や梱包</li>
</ul>
<p>※UPCコード=アメリカ等で使用されている商品の識別コード。日本のJANコードにあたる。<br>
※GTINコード=国際標準となる商品の識別コード。</p>
<p>また、販売店自体は以下の3点が必要となります。</p>
<ul>
<li>Amazonブランドレジストリへの登録</li>
<li>Amazon Transparencyプログラムへの登録</li>
<li>品質管理やその他の要求条件を満たすこと</li>
</ul>
<p>ブランドによっては、既に商標登録されている商品をUPCコードで販売している場合もあるでしょう。その場合には、簡単にTransparencyプログラムに参加できます。</p>
<p>はじめるハードルが高いと感じるかもしれませんが、条件を満たせば偽造品の販売を防ぐことができるので、消費者にも安心感を持ってもらえるでしょう。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>今回は、AmazonのTransparencyプログラムを紹介しました。ブランドの価値や信頼性を高めるためにも、導入を検討してみてはいかがでしょうか。</p>
<p><span data-sheets-value="{"1":2,"2":"著者: Ami.Tnn日本の大学を卒業後に渡米し、幅広くデジタルマーケティングの経験を積む。現在はトランスコスモスアメリカでEコマース事業に従事し、いつもアメリカの最新Eコマース事情やデジタルマーケティング手法、市場動向にアンテナを張り、新しい施策を積極的に試みています。"}" data-sheets-userformat="{"2":513,"3":{"1":0},"12":0}">著者: Daisuke.S</span></p>
<p>Eコマースソリューション営業<br>
在米12年。トランスコスモスにおけるコールセンター事業運用のバックグラウンドを持ち、現在は日系企業を対象にECによる米国進出を営業の立場から支援。</p>
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