ECを行う時に必要となるのが、アマゾンのような「マーケットプレイス」です。アメリカには多くのマーケットプレイスがあり、その種類は多種多様で、どのサイトを使うべきか悩む人も多いことでしょう。そこで今回は、2019年におすすめのマーケットプレイスをご紹介していきます。
アマゾン以外のECサイト市場シェアは約半分!他サイトを狙う重要性
ECサイトでビジネスを行うとすれば、やはり「アマゾン」が真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、アメリカのEC市場シェアの中でアマゾンが持っているのは56.1%で、残りの半分は他サイトとなっています。
つまり、競争率の高いアマゾンで競い合うよりも、競争率の低い他サイトで確実に自社のマーケットを広げる、という戦略も可能となります。もちろん、製品などの状況にもよりますが、短絡的に「ECサイトで販売を行うならアマゾン!」という考えはしない方が良いと言えるでしょう。
アマゾン以外のおすすめECサイトをご紹介!
今回は、アマゾン以外のECサイトで、おすすめのサイトをピックアップしました。ぜひ、サイト選びの参考にしていただければと思います。
・eBay marketplace(イーベイ)
eBayはオンラインショッピングの先駆け的な存在で、新品も中古品も売買できるインターネットオークションサイトです。日本で言えば、“ヤフオク!”のような存在で、世界中1億6千万人を超える買い物客と取引ができるのが大きな特徴です。また、多くの支払い方法と配送オプションがあるのも、eBayを利用するメリットと言えるでしょう。eBayの市場シェアは19.7%で、アマゾンに次ぐ第2位となっています。アマゾン以外で、まず狙うべきECサイトはこのeBayです。
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・Walmart marketplace (ウォルマート)
世界一の売上高を誇る小売業者(2017年時点)として有名なウォルマートのECサイトも、我々にとっては有効な選択肢の一つです。「Walmart marketplace」という名前ではありますが、アマゾンやeBayのように第3者も販売を行うことが可能です。こちらのウォルマートも米国内での知名度は非常に高く、信頼性がある企業として認知されていますので、多くの顧客と取引が見込めるECサイトとなっています。また、商品販売のやりかたも簡単なので、すぐにビジネスを始められることでしょう。ちなみに米国内の市場シェアはアマゾン、eBayに次ぐ第3位です。
・Wish (ウィッシュ)
世界最大のモバイルショッピングアプリです。洋服やアクセサリー、電化製品など様々な商品が出品され、メルカリのようにスマートフォンやタブレットにダウンロードして買い物を楽しむことができます。2017年には1,000億円以上の収益を上げるアプリに成長し、Amazonやアリババにも負けないグローバル企業となっています。Wishは、圧倒的な購入力のあるミレニアル世代からの支持を得て大成功しています。製品の豊富さはすでに驚くべきものがありますが、まだまだセラーとして参入するメリットは大きいと言えます。
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・Jet marketplace(ジェット)
アメリカ国内で4番目に大きいマーケットプレイスであるジェット マーケットプレイス。ジェットでの商品販売はとても簡単で、食料品から電化製品、ファッション商品まであらゆるものを販売できます。アマゾンやeBayなどの有名サイトに対して他販売者との競合が少なく、販売する商品によってはJet内の市場を独占できる可能性があります。
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・Etsy marketplace(エッツィ)
主にハンドメイド品を販売するのにおすすめなのが、この「エッツィ マーケットプレイス」です。ハンドメイド市場は意外と大きく、アマゾンもエッツィに対抗してハンドメイド品カテゴリを作ったとも言われています。エッツィを利用するメリットとしては、顧客一人ひとりの要望に合ったカスタムオーダーが受けられる点と、不必要な手数料が掛からない点です。米国内のEC市場でのシェアは3.5%ですが、ハンドメイド品販売サイトとしては健闘しています。
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・Craigslist marketplace (クレイグリスト)
個々人とやり取りをしながら販売する時におすすめなのが、こちらのCraigslist marketplace(クレイグリスト)です。クレイグリストは商品の個人売買(業者も含む)だけでなく、地域のイベントや広告、恋人探しなどもできる情報サイトです。最大の特徴は、商品を載せるためのListing Feeと、商品販売時のSelling Feeが掛からない点です。しかし、その分発送や、買い手側との交渉などもすべて販売者自身でやる必要がありますので、薄利多売の商売には向かないかもしれません。
自身(自社)が取り扱う製品によって、利用するECサイトを検討しよう
ECサイトの数は多く、「どのサイトを利用したらいいのかわからない」という理由から、アマゾンなどの大手サイトを選びがちです。しかし、自身(自社)が取り扱う製品分野を専門的に扱うサイトを利用すれば、それだけあなたの商品を欲している顧客と出会える可能性が高くなります。大手ECサイトだけでなく、専門的なECサイトを上手に扱うことで、コンバージョン率を大きく高めることができるのではないでしょうか。
著者: Masako. S
米国の大学でマーケティングを専攻。現在はトランスコスモスアメリカにて、EC・事業開発/ チャットボット担当。米国EC業界の動向調査・最新ツールの導入に、熱心に取り組んでいる。