Amazonは世界最大の個人消費者向け(B2C)のEコマースサイトですが、B2Bの分野でも2015年5月にAmazonビジネスがローンチされてさらに、急速な拡大を見せています。Amazonビジネスの活用を考える上でも、また独自のEコマースサイトでB2Bビジネスを展開する上でも、Amazonビジネスとはどのようなビジネスモデルなのか、覚悟が必要です。ここではAmazonのB2B戦略であるAmazonビジネスについてご紹介します。
1. AmazonビジネスはB2C向けのサービスとどこがあるのか
従来のAmazonマーケットプレイスがB2C、一般消費者を対象としたものであるのに対し、Amazonビジネスは、法人・個人事業主を対象としたサービスです。そのため事業者間で行う取引に対し、以下のような便宜が図られています。
- 法人や個人事業主向けの商品が見つけやすいている
- 大量購入の際に、B2C向けよりも低価格で購入できる
- 大量購入に向いた支払い方法や配送方法が用意されている
それではAmazonビジネスの内容を、もう少し具体的に見ていきましょう。
2. Amazonビジネスには2つのプログラムが用意されている
Amazonビジネスには購入者向けのプログラムと販売者向けのプログラムがあります。この2つを連携して機能し、Amazonで商品を購入する企業と商品を販売する企業を、結び付ける役割を果たしています。
購入者向けプログラムに参加できるのか
①法人・個人事業主に限定された商品を、割引価格で購入することができる
商品を多数購入する際に、一般消費者よりも高い割引率で購入できるだけでなく、一般消費者には公開されていない、法人・個人事業主限定で出品された商品を、専用の割引価格で購入することができます。
②支払い方法を選ぶことができる
2018年これまでの個人または法人のクレジットカードでの支払い方法から、追加請求書払いが可能になったことで、支払い方法の選択は、より柔軟になりました。
③ 複数のユーザーで利用が可能になる
Amazonビジネスに登録し、管理者になれば、そこからさらにユーザーを追加して「購入依頼者」の役割を与え、会社の担当者として注文を行ってもらえることができます。また、複数の送り先を選んだり、購入レポートを複数のユーザーで作成することも可能です。
販売者向けプログラムに参加できるのか
Amazonビジネスで販売を行うためには、出品プログラムに登録する必要があります。出品プログラムに参加すれば、以下の機能を活用することができます。
①法人・個人事業主限定で表示される専用リストを作成できる
一般には公開されない商品を出品することができます。
②法人・個人事業主向け価格や数量割引を設定できる
アマゾンビジネス出品プログラムでは、2種類の割引を出品者ごとに設定することができます。
- 法人・個人事業主向け価格:購入数量に関わらず、アマゾンビジネスを利用するお客様が受けられる割引
- 割引額:大量購入の際に適用される段階的な割引
通常の販売価格に加えて、このように割引された価格をご提案することができます。
③非流動価格を簡単に提案できる
事業者様であれば、ボタンをクリックするだけで非任意価格が提案されます。
④高い基準を満たせばビジネスセラーの認定が受けられる
一般の販売者よりも高い基準を満たすことによって、ビジネスセラーのマークをつけることができます。
- 一般の出品者に求められる基準が注文不良率1%以下であること、業者向け販売者は5%以下であること
- 一般の基準が出荷前キャンセル率5%以下であるのに対して、業者販売者は1%以下であること
- 一般の基準が出荷遅延率4%以下であるのに対し、事業者は2%以下であること
- その他入金取り消しがないことやアマゾンマーケットプレイス保証が申請されていないこと、クレームが寄せられていないことなど
どちらもビジネスセラーとして認定されることによって、高いパフォーマンスを備えた出品者であることが保証されます。
Amazonビジネスで販売することのメリット・対策
特典
AmazonビジネスはB2Bに限定された出品であるため、大口の取引が期待できます。
また、複数での購入が可能で、配備ごとの購入レポートを作成することができるなど、購入管理や分析がしやすいことや、請求書払いの導入によって、今後も企業の利用が増加するとともに、販売機会も拡大することが期待されます。そうします。
野球
請求書払いが選択されると、キャッシュフローが解決という処置があります。
どうでしょう事業者がAmazonビジネスに向けて
Amazonビジネスは、法人や個人事業主向けの商品を販売する事業者、自社ビジネスのために商品を購入したい事業者、また企業経営者に最適なものです。
・一般消費者だけでなく、企業にとっても魅力的な商品を販売している小売事業者
・今後B2Bの販売チャネルを拡大しようと考えている製造業者や卸売業者、流通業者
・かなり小規模なB2BのEコマースで販売を行っている事業者
・教育機関や医療機関、また政府機関や行政機関、NPO
なども活用できるものとなっております。
最後に
Amazonビジネスが2015年に導入されて、3年過ぎようとしていますが、現在はアメリカだけでなく、ヨーロッパや日本、インドなど、成長を続けています。割引購入価格や請求書払い、また購入管理のしやすさなどの面で、Amazonビジネスはユーザーにとっての魅力であることが留意えます。このことは同時に、販売する側にとってもAmazonビジネスは販売機会の拡大と考えることができるでしょう。すでにEコマースプラットフォームで販売を行っている事業者も、また独自のEコマースサイトを運営している事業者も、並行してAmazonビジネスの活用を検討されているのはいかがでしょうか。
出所: Amazon B2B プラットフォーム: Amazon ビジネス
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著者:Ami.T
長らくトランスコスモスでの懸案事業運営に取り組み、懸案の立ち上げや顧客管理業務を専門的に担当してきました。現在は営業として、日系企業が米国市場に進出する国際サポートを行っています米国市場は複雑で競争が激しいため、市場調査、販売戦略の開発、ローカルパートナーシップの構築など、あらゆるサポートを行っています。