SNSをはじめ消費者とつながるための方法は時代とともに進化し様々な手法が登場してきましたが、昔からそのCV率の高さを理由に根強い人気を集めている手法があります。 今回はそんなEメールをテーマに2021年のEメールマーケティングトレンドについて、紹介しておこうと思います。
< EメールマーケティングにおけるAI活用、自動化>
長きにわたってEメールマーケティングへのAI導入は議論されてきましたが、これまではマーケティング初心者だけでなく、AI導入に対して懐疑的な見方をしていました。使用する家電製品などにも搭載されるように身近な存在となったことでこの考え方は変化しつつあります。人間が行うタスクのほとんどはAIで代替されると予測されており、情報の収集・分析が重要な電子メールマーケティングについても例外とは言えません。
<ユーザー生成コンテンツの活用>
多くの消費者は商品やサービスの利用を検討する際に他の利用者のレビューなどを活用する傾向にあるとされています。利用の決め手に、70%は参考にしているという結果が明らかになっています。このようなユーザー生成コンテンツの活用は今年の電子メールマーケティングトレンドになっただけでなく今後も継続して考えられています。
< メールデザインの見直し>
前述の通り、 電子メールは数あるマーケティング手法の中でも昔から人気を集めていますが、全く進化していないわけではない時代です。リモデルする必要があります。ここで、 2021 年のメールデザイントレンドについて併せてご紹介させていただきます。
①ミニマリズム
必要最低限でシンプルな生活様式を好むミニマリストが増加していますが、そのトレンドが電子メールマーケティングにも浸透してきています。メッセージを際立たせる、あるいは抽象的なイラストを活用するなど少ない情報でインパクトを残すような電子メールデザインが注目を集めています。
②ダークモード
コロナ禍で画面を見る機会が増えた今、目の疲れを少しでも軽減するために端末内でダークモードを利用する消費者が増えています。を設計することで、 Eメールマーケティングをより効率的なものにすることができます。
③ポップで派手なデザイン
多くの企業が電子メールマーケティングを行っているため競争と差別化するために注目を集めているデザインとしてポップで派手なデザインが挙げられます。派手なデザインが利用されていると考えられます。
④イラストアニメーションの活用
デザインの工夫の一つとして、イラストの活用についても紹介します。文章だけでは伝えたいメッセージが伝わらないこともあります。 「テリング」という手法を覚えた事はありませんか。自社のサービスやその強み、手続き手順など消費者が特に必要としている情報に関してイラストやアニメーションを決めることで、効果的に情報が伝わり消費者の満足度を高めることができるでしょう。
<個別化したメールマーケティング>
ターゲットを絞り込むずに作成された電子メールは顧客に不快感を与え、多くの顧客が「メールを自動的に削除」「定期購読の解除」「迷惑メールまたはスパムとして分類する」などのアクションとなります、結果的に売上げに焦らず、逆効果となります。 それに比べて、誕生日割引や個人に向けたメッセージを含むメールは利益への貢献率が高くされており、前述のAI活用と併せて電子メールの個別化をより効率的に行うことは今年のみならず今後さらに重要となります。常識の範囲内で手に入る情報をもとに最適な電子メールを作ることを心がけましょう。
<まとめ>
今回は2021年のEメールマーケティングトレンドについて紹介しました。本記事を参考に2021年のEメールマーケティングを振り返り、あるいは来たる2022年に備えて戦略を練るなど、とりあえずいただければと思います。
著者:Shunji.O
デジタルマーケティングマネージャーとして5年の経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に取り組んできました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクト戦略マネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマースの立ち上げと実行に注力しています。動向の分析、前提分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、急激なマーケティング活動を通じ事業の成長を促進しています。