Born to Runとは? ~Amazonでの販売を有利に進めるために

Born to Runとは? ~Amazonでの販売を有利に進めるために

その規模の大きさから利益拡大を目指してAmazonに参入する人も多いですが、その大半が最初の2年で失敗してしまうということも事実です。
今日はそんなAmazonで製品販売を考えている方にぜひ知っていただきたいプログラムであるBorn to Runを紹介します。

走るために生まれたとは

大企業と違う、たくさんの在庫を抱え続けることの難しい中小企業にとっては新製品の収益の初速は非常に重要です。ところでBorn to Runは販売会社(特に中小規模や個人事業)が新製品の販売を始める際にその収益の伸びを助けるためのプログラムとなっています。

Born to Runは以下のように売上の伸びを促進します通常の場合Amazonは世間の注目を集めた製品以外をいきなり大量注文することはありませんが、時々Born to Runを利用することで販売会社が最初の10週間分の在庫量(LBQ = 発売購入数量)を決定する権利を持つことと交換にAmazonが10週間後に売れ残っている在庫すべてを返品する権利を持つ」ため、初期段階からAmazonから数量購入させていただきます。
つまり、自分が決めた量だけAmazonが在庫を確保してくれるため、基本的に勝手を起こさず、スムーズに新製品販売を進めることが可能になります。好調なようであれば、デフォルトの10週間に沿ってAmazonからの追加注文も期待できるでしょう。
また、Born to Runを利用する際には、LBQコストの10%を広告費としてPPC広告を利用することになりますが、これにより自社製品・ブランドの認知度が考慮され、売上が促進されるセラーよりも有利になります。

このように、Born to Runは販売会社の手助けをしてくれる心強いプログラムとなっております。

Born to Runを利用するための条件

Born to Runを利用するためには以下の条件を満たしている必要があります。

・Amazon Vendor Central Accountを行っている・LBQコストが$50,000よりも少ない・Amazon Marketing Service(AMS)を最低でも90日間利用する※AMSはAmazonに出品している製品の広告であり、Born to Runを利用する場合LBQコストの10%の支払いが求められる・対象製品が「危険物ではない、重すぎない、運搬に耐えられないほどかさばらない、一単位当たり$5以上」を満たす・Amazonの規定する「新」製品である

Born to Runを最大限に活用するために

Born to Runは新製品の販売を促進する優れたプログラムですが、Born to Runを最大限活用するためには戦略が必要です。

1、最適なLBQを決めるために対象製品の周辺状況および市場動向をよく調べておいてください

一見煩わしい作業に最適かもしれませんが、Jungle Scout、AMZ Scout、Product Discovery のような様々なツールを利用することで手間を省くことができるので、事前調査を検討することのないようにしましょう。ツール以外にも、Amazon販売からもどのような製品に必要があるのか​​が垣間見えるでしょう。

2、 Born to Runを利用する製品を評価する

意識すべき項目は「収益性・軽い・ニッチな分野・価格」になります。通販を利用する方の傾向として$50の製品は購入しにくいというものがあります。また$25以下の製品がありますでは大きな利益を得る事は正義で、$25~$50で販売することが可能である製品がベストのためです。
ニッチな分野であっても成功している販売者の中には200を超えるレビューを得ている方もいるので、人気の少ないニッチな分野であっても十分な利益は見込めます。

まとめ

Amazonは規模が大きいからと参入を諦めないで、活用できる制度を用いて有利にビジネスを始めることで、大きな利益をあげるチャンスがあることを頭の片隅に置いていただければと思います。

著者:Shunji.O

デジタルマーケティングマネージャーとして5年の経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に取り組んできました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクト戦略マネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマースの立ち上げと実行に注力しています。動向の分析、前提分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、急激なマーケティング活動を通じ事業の成長を促進しています。

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