EC事業の発展に伴い、Eコマース参入を考えている経営者の方が増加しています。
商品やEC事業のスタイルに合ったマーケットプレイスを選択する事は、EC事業の成否に直結します。
今回は、AmazonとeBay2のマーケットプレイスを異なる視点から比較します。
どちらもEコマースに対してサービスを提供している点では同じですが、マーケットプレイスとして異なる特徴があります。あなたのEC事業に最適なのはどちらか、決定的に参考にしていただければと思います。
AmazonのECは競争率高い
ビジネスでも、市場にいる競争相手を把握することは絶対に必要です。
今年のAmazonは、大手卸売業にも参入を謀っている事から、個人のみならず、大企業も競争相手になりません。EC発展に伴い、EC事業に乗り出し始めている大手が増加する中で、その多くはAmazonを利用しています。その為、eBayに比べてAmazonは競争率が高い傾向にあります。AmazonでEコマースを成功させるには、商品の値段のみならず、配送やカスタマーケアなどのサービス面など、あらゆる要素で顧客を満足させる必要があります。その為、Amazonを利用して利益を生みだす為の心構えはあります。
ブランディングやレア商品を扱うならeBayが良い
eBayはAmazonに比べて縛りがゆるく、商品や販売方法に個性を出しやすいメリットがあります。その為、eBayはブランディングに適したチャンネルと考えます。
また、eBayにはオークション制度もあります。中古商品やレアな商品の値段が爆発的に跳ね上がる事もあり、予想以上の利益につながるケースもあります。
ユニークである事や希少性がeBayでは大きな価値を生み出す手助けになるでしょう。
今後のプレイスに求められる顧客ニーズの傾向
AmazonとeBay、どちらも億単位で顧客が存在しますが、顧客がマーケットプレイスに求めるニーズには違いがあります。
一般的に、Amazonの顧客は妥当で、送料無料で、より安い商品よりも手に取れる買い物をしている場合が多いようです。
oneeBayでは、1点物やビンテージ物などの希少性の高い商品、良質な商品が好まれる傾向がありますようです。売買の際のコミュニケーションも重要です。の充実した柔軟性のある対応やコミュニケーションでも顧客の満足度が高められます。
グローバルなECにはeBayが有利
Amazonは地球上に11ヶ月間のマーケットプレイスを保有しているのに対し、eBayはなんと25ヶ月国でマーケットプレイスを展開しています。また、eBayは各国それぞれの言語に対応しているので、国際的今後、Amazonもより国際的にマーケットプレイスを展開するそうですが、注目ではeBayに軍配が上がります。
FBAのAmazonか、個別フルフィルメントのeBayか
ECビジネスで非常に重要な役割のがフルフィルメントです。フルフィルメントには在庫の管理から梱包、配送、その場合に応じてはカスタマーサービスも含まれます。AmazonはFBA(別の記事参照ーリンク)によって業務委託するフルフィルメントの代行サービスがございます。
一方、eBayはフルフィルメントは完全に売り手次第で、特別なサービスは提供していません。eBayは在庫管理から梱包、配送を全で個人で行う必要があります。可能性はありますが、FBAのコストパフォーマンスやサービスの質では劣ってしまうでしょう。
コストをかけてハイリターンを狙うならAmazon
Amazonにはビジネスアカウントがあり、セットアップには時間と手間がかかりますが、有利にECを進める特典があります。Amazonを利用したEコマースは、販売方法、配送方法、広告の形態などによってROI(投資利益率)がかなり左右されますので、ビジネスセンスが問われます。以上のハイリターンを期待できるはずです。
小規模や初心者のEC事業にはeBayが好ましい
Amazonで商品を売り出す際には、商品を細かく分類する必要があります。 ただし、ビジネスアカウントを持っていない場合に利用できるカテゴリーの数は20で、(ビジネスアカウント者は38) 制限取得が悩み、競争率が低下します。
カテゴリーは2万あり、マーケットプレイスで扱える商品のバリエーションが非常に豊富です。Amazonで売る商品でも、eBayでは「該当なし」にカテゴライズすることで、売りに出す事が可能です。
Amazonはアカウントセットアップや商品の売り出しに時間と手間がかかるのに対し、eBayはスタートアップが非常にシンプルです。 在庫に限りがある場合でもすぐにECを始められるので、初心者や小さなスケールでECを始める方それでも利益を生みだしやすい特典があります。
まとめ
AmazonとeBayの異なる点をご理解いただきましたでしょうか?
大きな規模で、大きな利益を狙うならば、マーケットプレイスをAmazonに限定してFBAを賢く利用しながら行うECが最適でしょう。
しかし、商品のブランディングやカテゴライズ方法、売り手側の差別化など、Amazon流の型にフィットしない商品やEC事業も存在しますので、これらはeBayで勝負するべきでしょう。
個人や小規模なEC事業は、簡単に始められて、競争率が比較的穏やかなeBayで始めて、まずはEC事業を歩道に乗せて目指すのが良いのかもしれません。
Eコマース開始を検討している経営者の方は、商品やEC事業のスタイルに合わせてマーケットプレイスを選択する事が重要です。ただ闇雲にチャンネルを増やすと、フルフィルメントの負荷に振り回されないチャンネルを増やすのは、一つのプレイスでECを成長させ、安定してからでも遅いマーケットはないので、まずは自分のECに最適なチャンネルで展開するのが良いでしょう。
参考: Amazon vs Ebayでの販売 |販売場所とその理由
著者:Shunji.O
デジタルマーケティングマネージャーとして5年の経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に取り組んできました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクト戦略マネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマースの立ち上げと実行に注力しています。動向の分析、前提分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、急激なマーケティング活動を通じ事業の成長を促進しています。