米国EC市場を攻略するためのポイント & 2019年の注目トレンド

米国EC市場を攻略するためのポイント&2019年の注目トレンド

アメリカではビッグセールとして「ブラックフライデー(11月)」「アマゾン サイバーマンデー(12月)」「バックトゥースクール(8月~9月)」などがございます。

このセールは、小売事業者にとって大きな売上拡大のチャンスですが、中長期安定的に収益を伸ばしていくためには、顧客がどんな環境にいるかを考え、小さなイベントやホリデーを休まないことが必要です消費者の欲求が多様化する現代は、特に重要です。

この記事では、transcosmos America Inc.の子会社であるDigital Operative Inc.のBJ Cook(CEO & Co-Founder)が、米国EC市場を攻略するためのポイントを紹介します。

巨大セールのため頼らず、新たなチャンスを賭けて

アメリカでのセールのチャンスは、ブラックフライデーやサイバーマンデーのような巨大なイベントだけではありません。

  • ベジタリアン

新年の抱負を決める1月中に行われる、肉中心の生活を野菜中心にするなど、より健康的な生活をしようという活動です。フィットネスに関するビジネスをしているのであれば非常に良いビジネスチャンスになりますまた、ヴィーガン(植物性)製品を取り扱っているアパレルや化粧品業界も同様です。

  • 私が買う

クリスマス後から年末までの間、自分のためにプレゼントを購入するという流れです。今後、この「Me Buys」市場は40%増加すると予測されており、少し贅沢な「自分へのご褒美」用の製品や新年のコレクションの先行予約などのプロモーションをする機会になります。

  • 国際女性デー

3月8日の国際女性デーは、心に響くような広告を打つ絶好のチャンスです。 しかし、その言葉が上辺だけのものだったり、一見さが感じられなかったりした場合は、炎上することがあるあるので慎重に行う必要があります。

ビジネスに国境はなくなっている

ニールセンのネット通販利用者調査「 ニールセン・コマース・レポート」によると、過去6か月間にオンラインで買い物をしたことがあると答えた人のうち、57%が海外のサイトから購入したと答えています。

これらの消費者は、自国では高い海外のブランド品を、海外のサイトからは安く買いたいと思っています。そのため、越境販売を行う場合は、彼らがどのような支払い方法を希望しているのかをリサーチし、自社のサイトと企業のサイトで価格などの要素を比較する必要があります。

今後のプレイスは引き続き好調の予測

米国では、AmazonのEコマース市場の独占は継続し、今後は市場全体の80%を上回ると予測されますが、Amazon以外にも注目すべきマーケットプレイスをいくつか紹介します。

Google Express サイトとアプリで買い物ができる Google のショッピング プラットフォームです。また、Google Home の音声検索を使いこなす商品を購入することもできます。小売業者にとっては、Google Express を利用することによって多くの労力を使ってくださいしなくても集客を期待できるチャンスになります。

カナダ、イギリス、フランス、インド、ドイツ、メキシコ、スペインで1,000万ポイント以上の商品を販売しているプラ​​ットフォームです。美容、ファッション、健康関連ではトップクラスのセラーになるチャンスがあります。

オーストラリアとニュージーランドで展開しているアパレル製品のプラットフォームです。若い女性をターゲットに、毎日200以上の製品を市場に参加しています。

ARの導入とミレニアル世代へのリーチがポイント

美容やジュエリー業界は、よりパーソナライズされた予定な体験を提供するためにAR(拡張現実)のような新技術に力を入れています。

ARを活用した例では、2017年にバーチャル変身ツールを発表したコスメブランドの特典が顧客獲得と販売を大幅に増やしました。ウェブサイトのコンバージョン率はとりあえず80%の向上を見せています。

ARを利用すれば、レビューをあげたり、顧客の満足度を上げたり、マーケットを広げることは簡単にできるようになります。

また、スマホアプリのSnapchatがアマゾンと提携し、アプリから直接商品を購入できるようになり、ソーシャルコマースは主流になりつつあります。

さらに、ソーシャルネットワークの枠を超えてミレニアル世代にリーチする方法もあります。

  • サブスクリプションサービス、個人対応や期間限定のポップアップストア
  • ミレニアル世代に対応した、ボットを利用した人間のような返信サービス
  • 他にはない個別化されたショッピング体験
  • 物ではなく、DIYのワークショップやセミナーなどの知識や体験を買うサービス

今後、注目しておくべきトレンド

2018年からのトレンドと2019年の新たなトレンドの方向性を取り上げましたが、その他にも注目に値するトレンドがいくつかあります。

  • ボイスコマースのアマゾンのAlexa(アレクサ)に代表されるボイスコマース(Vコマース)では、日用品など日々のショッピングは引き続き行われていますが、人々は特別な購入経験を追い求めています。
  • ソーシャルメディアFacebook LiveやInstagramのストーリーなどは引き続き影響力を持ちます。
  • 環境や身体に良い厳選された商品の提供
  • サブスクリプションサービスの提供
  • チャットボットを利用したカスタマーサービスの提供
  • 個別にカスタマイズされた商品の提供
  • マーケティングのためのアトリビューションと自動化

Eコマース事業で次のステップを考えている場合は、ぜひ参考にしてください。この記事が、進化し続けますEC業界の手助けになれば幸いです。

※この記事はネットショップ担当者フォーラムへ寄稿した記事です。

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