コロナ禍で注目を集めるD2Cとは

コロナ禍で注目を集めるD2Cとは

コロナウイルスによって私たちの日常が大きく変化したことで、企業側も戦略について考える必要性が生じました。その中で最も注目を集めているのが「D2C」です。何かを解説し、メリットとともにD2Cの活用事例をいくつか紹介していきます。

コロナウイルスの感染拡大とD2C

はじめに、コロナウイルス感染拡大による顧客行動の変化について解説します。このような状況においては、大手企業の中でもD2Cを展開する企業が現れてきました。

D2Cとは

D2Cとはdirect-to-consumerのことであり、「企業が自社商品を小売店などの競合を仲介して販売するのではなく、自社サイトなど独自の販売チャネルを通じて消費者に販売すること」を表しています。

D2Cのメリット

D2Cを活用することのメリットは3つあります。

顧客情報の収集をより徹底して行うことができる

従来のようにたくさんの仲介業者を挟むチャネルとは異なり、企業が顧客と直接接触できるD2Cだからこそできる情報は正しくナターゲティングをはじめとした戦略の最適化に貢献します。

仲介業者を挟まないことで顧客との関係性をより親密なものにできることができる

顧客との親密な関係性は企業が企業活動を行う上で大切にしている価値観などを顧客に不正なく伝えることを可能にし、ブランドを高めることに繋がります。

3.商品を顧客の要求状態にカスタマイズして提供できる

商品の量・組み合わせを顧客のニーズに合わせて調整する販売方法は従来の店舗販売においてはコストがかかるものですが、D2Cであれば販売まで自社で管理するのでコストを抑えて実現することができます。

D2Cの活用事例/PepsiCo

PepsiCoは最近2つのD2Cウェブサイトを展開しました。(PantryShop.com、Snacks.com)

PantryShop.comではPepsiCoの販売する人気商品を様々なカテゴリの中から顧客が好みに合わせて組み合わせ、購入することができるようになっています。

Snacks.comでは100種のフリトレーの商品の中から顧客が選択して購入できるようになりました。このサイトは顧客の好みに合わせてサイトがカスタマイズされるため、数か月間は新しいですこのようにペプシコはD2Cを活用することで、ウイルスによって実店舗販売が厳しいコロナ状況に追いやられる中でも顧客を維持するだけでなく、新規顧客を獲得しています。ペプシコの他にもトマトケチャップで有名なハインツやキットカットで有名なネスレもD2Cに注目し展開しています。

まとめ

今はコロナ禍で様々な企業から注目されているD2Cを紹介しました。 コロナウイルスの感染拡大で対面販売が避けられるようになったからこそ注目されるようになったD2Cですが、D2Cは接触の機会を見据えるというコロナ禍でのメリットの他にも経営戦略としてたくさんのメリットを持っています。ぜひこの機会にD2Cを検討してみてはいかがでしょうか。

著者:Shunji.O

デジタルマーケティングマネージャーとして5年の経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に取り組んできました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクト戦略マネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマースの立ち上げと実行に注力しています。動向の分析、前提分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、急激なマーケティング活動を通じ事業の成長を促進しています。

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