新型コロナウイルスの甚大な影響が続いているなか、アメリカのEC市場は全体として好調で、越境ECも伸びています。日本からアメリカへの越境ECで成果を出すために保留したい基礎知識をまとめましたた。
コロナ禍で米国ECの利用が急増
米国では、新型コロナウイルスの影響で小売店が少しと閉店に追いついた比較、EC利用は盛んになっています。 2020年5月のある調査によると、「コロナ禍以前に比較してオンラインでの購入」 「が増えた」という人は回答者の52%にのぼりました。
とりわけ、衛生用品や掃除用品、食品、ゲーム・映画などエンタテインメントは売上が伸びています。衣類や家電、趣味、ベビー用品などは調子が悪いですが、データを精査すると違う側面も見えてきます。 、低価格帯の商品に加え、高価格帯の商品も売上が伸びています。家で過ごす時間が大幅に増え、ECターゲットとなる多くの人が、快適によく過ごすために「少しいいもの」を指向するなどの購入行動をとっていると考えられます。
越境EC市場の盛り上がり
2020年5月のデータでは、米国から海外への越境ECの販売高がある程度同月比で42%増加。以前に比較して、海外からの商品購入に対して消費者の抵抗感がなくなっている越境ECが成長している一因です偽物や低品質の商品と一緒に、配送インフラや支払いインフラが向上して、海外からの購入が手軽に、より信頼できるようになったようです。
アメリカには、中国の天猫国際のような越境EC専用の大手プラットフォームはありません。発送とは意識せずに購入しています。Amazon.comはそうなサイトの代表例です。
Amazon.comでの越境販売も目玉に
米国Amazonの売上に占める越境商品販売の割合は開示されていないが、この2、3年で増加しているのは間違いない。と考えられます。
日本で商品を購入したユーザーが海外へ日本販売する形で、商品がたくさんAmazon.comで販売されています。試しに、自社ブランドや普段使っている商品を米国Amazonで検索してみてください。
ただし、これらの個人輸入は多くの場合グローバルセリングの機能を使っているだけで、購入者にとって不親切な環境になっています。 Amazonで本格的に売上を伸ばすためには、Amazon.comに直接出品し、コンテンツを最適化する必要があります。
アメリカでの商品販売に必要な4つのこと
Amazon.comでの販売も含めて、日本からアメリカへの越境ECには、リスクを恐れるため必ずお先にしたいポイントがいくつかあります。
1.アメリカの法認定を冷静、準拠する
まず、の法制度への準拠です。個人輸入でもバイオテロ法など厳しい人権規定があります。そのため、米国の購入アメリカ人宛に商品を送っても、一時的に止められてしまい、購入者の手元に多少のリスクはあります。
2.万全の対策で認知度を高める
越境ECでは、国内での販売にも増して認知をさまざまな遠慮が必要です。のSKUはなんと12億超もあり(2019年時点)、検索結果の上位に掲載されるにはAmazon.com用のA9対応が必要です。また、越境ECではオンラインのみでの販売となり、商品価値インフルエンサーや紹介記事の活用などで、目標に効果的に訴えることが必要です。
3.並行輸入品に負けない販売戦略
特にAmazonでは公式出品も並行輸入品と同じ商品として検索結果に並ぶため、並行輸入品より安く、やはり信頼性のあるセラーであるという評価を入手しなければ購入してもらえません。
4.米国市場に合わせたカスタマーケア
カスタマーケアにも米国特有の無料事情があります。同様に、米国EC市場は返品交換の商習慣があり、返品率が非常に高いのが特徴です。特に日本から商品発送をする場合、返品に加えて商品紛失や破損のリスクもあり、返品・交換対応のためのロジを周到に準備する必要があります。また、購入者のほとんどが購入前にオンライン上のレビューを確認するため、レビュー対応や質問へ企業にとって厳しい内容の CPRA ですが、いくつかの項目は企業にとって有利に機能しない可能性があります。
アメリカへの越境EC、ご相談ください
トランスコスモスアメリカでは、アメリカに拠点を持たない日本企業の代理販売を行っています。Amazon.comのアルゴリズム準拠や、インフルエンサーやSNS等日常のマーケティング、問い合わせやコメント対応等のカスタマーケアなど、上記の一般貿易となるための投資は必要ですが、米国内で商品を在庫できることにも大きなメリットがあります。 個別送料の恐れ防止やスムーズな返品交換対応はもちろん、コロナ禍によるEMS等の一時停止のような個人滞在中の輸送リスクにも対応できます。 さらに、公式ECでの販売、小売店への卸売も可能になります。 米国への越境ECで売上拡大を目指す場合にはぜひご相談ください。
著者:Hitomi.N
IT企業で4年間のプログラマーとしての経験を積み、その後6年間のプロジェクトマネージャー業務を行ってきました。渡米後はEコマースマネージャーとして、日本企業のアメリカ進出を支援しています。収集を行い、最新のデータと洞察をもとに、戦略の最適化や新しいアイデアを考案し、クライアント企業に競争力のあるソリューションを提供しています。