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Google広告を効率よく活用するためのポイント

8月 10日, 2021
By : Shunji.O

EC業界の発展に伴い、ウェブ上に広告を掲載する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。今回はウェブ広告の中でもメジャーなGoogle広告について、より効率よく活用するために抑えるべきポイント、戦略を紹介します。

Google広告とは

Google広告とはGoogle検索で用いられたキーワードに関連性の高い広告が検索結果画面に掲載されるサービスです。広告主が提示した入札単価と広告品質の両面を考慮した広告ランクによって、掲載される広告が決まる仕組みになっています。つまり、広告効率を向上させるためには、闇雲に入札単価を上げれば良いのではなく、広告文やランディングページが消費者のニーズにマッチしている高品質な広告を準備する必要があります。

以上を踏まえて、実際の入札方法、戦略を見ていきましょう。

個別クリック単価制(MANUAL CPC)

これはGoogle広告を利用するうえで最も基本となる入札方法であり、広告主が手動で入札対応を行うものです。広告活動を細部までこだわりたい方はこの方法が良いでしょう

自動入札機能(AUTOMATED BID MANAGEMENT)

これは前述のMANUAL CPCとは対照的に、AIの力を活用し自動で効率の良い広告活動を実現しようとする方法です。広告主が設定したクリック数やコンバージョンの目標値、対象とするキーワードに応じてGoogleのアルゴリズムが最適な入札を行います。唯一の懸念点はGoogleのアルゴリズムが市場状況を反映するのに少々時間がかかることです。状況変化の激しい業界に関するキーワードで広告を行う場合は注意しましょう。

次に、自動入札機能を利用する際の戦略について紹介します。

1.目標コンバージョン単価(TARGET CPA)

これはコンバージョンに焦点を当て、目標とする顧客獲得単価を達成しようという戦略です。この戦略では最終的な利益率を考慮した適切な顧客獲得単価目標を設定することが非常に重要となります。

2.目標広告費用対効果(TARGET ROAS)

これは広告の費用対効果を最大化しようとする戦略です。この戦略では複数の広告を総合した費用対効果ではなく、一つ一つの広告に関する費用対効果に注目します。

 

3.クリック数の最大化(MAXIMIZE CLICKS)

これは広告のクリック数を最大化しようという戦略です。Google広告では入札の上限額を事前に設定しておくことができるので、予想外の支出になってしまうといった問題を回避することができます。この戦略は、これまでの広告活動で既に高水準のコンバージョンを達成している方におすすめとされています。コンバージョンの水準が低い場合は、クリック数の増加に焦点を当てても、売上について大きな効果は期待できないため注意が必要です。

4.コンバージョン数の最大化(MAXIMIZE CONVERSIONS)

これは広告のコンバージョンを最大化しようという戦略です。クリック数と異なり、コンバージョンの改善は売上増加に直接作用する点が優れています。しかし、コンバージョン数の最大化では予算すべてを使い切って目標コンバージョンを達成しようとするので、利用する際には最終的な利益率にもしっかり注目しましょう。

5.検索ページの目標掲載位置(TARGET SEARCH PAGE LOCATION)

これは広告が掲載される位置を最適化しようとする戦略です。広告を「検索結果ページの最上部」か「検索結果ページの1ページ目」のどちらに掲載するかを選択することができます。

6.優位表示シェア(TARGET OUTRANKING SHARE)

これはニッチなキーワードに対して広告を掲載する戦略です。人気のキーワードに対する広告の入札には多くの場合、大企業が巨額の予算を備えて参入します。予算が限られている事業者は彼らと争うことは避けましょう。

7.目標インプレッション シェア(TARGET IMPRESSION SHARE)

これは広告のインプレッションを最大化しようという戦略です。広告活動を始めたばかりの方は、ブランド認知を高めるためにも、まずこの戦略を検討してみてはいかがでしょうか。

<まとめ>

今回はGoogle広告を利用する際に抑えるべきポイントと、具体的な戦略について紹介しました。売上を増加させるために不足している要素は何かを見極め、適切な戦略を選択することが重要です。今回紹介したポイントを参考にしていただけると幸いです。

 

出所:Bid Management for Google Ads: What You Need to Know
Key trends in PPC, reporting and analytics in 2021 and beyond


著者: Shunji.O

デジタルマーケティングマネージャーとして5年経験を積み、渡米後は10年間Eコマース事業に携わってきました。現在、トランスコスモスアメリカでプロジェクトマネージャーとしてアメリカ市場におけるEコマース戦略の立案と実行に注力しています。市場動向の分析、競合分析、販売戦略の開発に加え、デジタルマーケティングマネージャーとしての経験を活かしてオンライン広告キャンペーンの最適化など、幅広いマーケティング活動を通じて事業成長を促進しています。