新時代マーケティング ~ARを用いた消費者の理解の拡張~

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新時代マーケティング ~ARを用いた消費者の理解の拡張~

技術発展に伴ってマーケティング手法も変化している。その中で近年もっとも顕著なものはARの活用である。AR業界における投資は徐々に増加しており、世界規模でみると2023年にはその市場価値は$70.01billionにまで達すると予測されているほどである。

 

ARを活用したブランド事例

上記の通り、数多くのブランドがARに対して興味を持っているなかで、実際の活用例としては以下のようなものが挙げられる。

Ikea Place -後述の通り

ASOS – virtual catwalk- 商品を着用したモデルを立体的に見せ、顧客に商品への親しさと親密さを感じてもらうために利用している。

Man City – AR-driven stadium tour- 監督との交流や360度再現された記者会見の場の雰囲気を味わうことができる。

Gucci – ‘try on’ shoes in AR- アプリを通しての試着を可能にし、さらにその写真を撮影しシェアすることを可能にした。

Toyota – vehicle demo- 自動車の構造という実際には見えない内部を可視化し、顧客がより自動車について理解できるようにした。

Dulux Visualiser -アプリを通して、自宅の壁紙の変えたい部分・色を自由に手軽に試すことを可能にした。

Sephora – Virtual Artist-事前に読み込んでおいた化粧前の自身の顔に様々な化粧品を疑似的に試すことを可能にし、これにより顧客の手間や時間が省かれた。

Rekorderlig – mixed reality experiential marketing-ARによって仮想世界と現実世界を融合した魔法の空間に顧客を導き、そのインパクトからブランドイメージを強烈に顧客に残した。

Modiface on Amazon-Amazon – 買い物をする顧客に向けても疑似的に化粧を体験する自社のサービスを展開するブランドも表れている。

Foot Locker – in-store poster-プロバスケットボール選手の3Dデジタルモデルを活用した広告を作成し、広告効果の向上を図っている。

Adidas – more virtual sneakers- 新作スニーカーの開封をARを活用して顧客に疑似的にしてもらい新製品への印象を強めている。

YouTube – Beauty Try-On- ユーチューバーの化粧品紹介動画を視聴しながら同時にその化粧品を自身も試すことができる機能を開発した。

Magnum and Benefit – pop up- AR技術を駆使して話題性のある写真を撮影できる環境を整え、インターネット媒体を通した広告効果を期待している。

VF – virtual mannequins- 3Ⅾモデルが商品を着用している姿を顧客に見せることで商品についてのイメージを鮮明に顧客に与えている。

VAIO SX14 ※ARサンプルはこちら。携帯画面にて商品価格下の3Dモデルアイコンをクリック。

このように企業の間ではARを活用して、顧客が自社の製品・サービスの詳細まで理解しきることが可能な環境を整えることが重要視されている傾向がある。またARを用いると顧客の記憶に残りやすいという点も多数の企業がそれを用いる要因となっている。

ここまででARを利用したブランドの事例をいくつか簡単に紹介してきたが、ここからはその中の1つであるIKEAの事例についてもう少し詳しく触れていく。

 

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IKEAの取り組み

IKEAは多種多様なスウェーデン家具を取りそろえている点が魅力の企業であるが、その利点が時に顧客を困らせていたこともあった。というのもIKEAのその豊富な製品ラインナップから家具の組み合わせをイメージするために、IKEAの広い実店舗を歩き回り、ショールームを確認しなければならなかったのだ。

そこでその手間を解消するために、IKEAは「IKEA Place」というアプリを開発し、ARで自宅にIKEAの家具をバーチャルで設置することを可能にした。つまり、すべてのIKEA商品を空間に合わせて自動でサイズ調整し、3Dで表示することでその商品によって対象の空間がどのように変化するかを体験し、顧客がその商品に対するイメージをより鮮明に持つことができるようにしたのである。これによって消費者が家具選びの際に感じる負担を大きく軽減し、気軽に家具購入ができる環境を整えたのである。

 

まとめ

本記事ではARを活用したマーケティングについて紹介したが、ARの活用した様々な事例について共通して言えるのは「わかりやすさ」が格段に上昇していることである。製品を売る側と買う側では情報の非対称性から製品・サービスについての理解に差が出ることは仕方がない。そこで、ARによって買う側の理解をいかに「拡張」し、その差を埋めていくのかが今後のマーケティングでは重要になることは間違いないだろう。

 

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出所:Ikea Expands Its Augmented Reality App
14 examples of augmented reality brand experiences


著者: Shunji.O

大学を卒業後、アメリカでインターンシップをするため渡米。トランスコスモスアメリカでは、ECマネージャーのアシスタントとしてEコマースの勉強中。アメリカのECについての知識をブログで共有しています。


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