single-post-thumbnail.jpeg

AMAZON 出品時の ベンダーセントラル と セラーセントラル の選び方とは?

11月 5日, 2018
By : Masako.S

AMAZON(アマゾン)における販売方法には「Seller Central(セラーセントラル)」と「Vendor Central(ベンダーセントラル)」の2種類があります。それぞれ特徴が異なり、扱う商品によって販売の仕方を変えている業者もいます。今回はそんな「Vendor Central(ベンダーセントラル)」と「Seller Central(セラーセントラル)」の違いを解説し、どのような状況で使い分けるべきかを考えていきます。

AMAZON「Vendor Central(ベンダーセントラル)」と「Seller Central(セラーセントラル)」の違いとは?

アマゾンでの「販売方法」である「Vendor Central(ベンダーセントラル)」と「Seller Central(セラーセントラル)」。これら2つの違いを知っていますか?

この2つの違いを簡単に言うと、「AMAZON販売をする(ベンダー)」か「AMAZONで販売をする(セラー)」かになります。つまり……

・AMAZONに納品し、販売を任せる→「ベンダーセントラル」

・AMAZONのサイト(販売システム)を借りて、直接消費者に販売する→「セラーセントラル」

となります。それぞれに長所や短所がありますので、最終的にはそれらを加味して戦略的に両者を選択していくのが重要です。

ベンダーセントラル の特徴を踏まえたメリット(長所)とは

では、ベンダーセントラルが具体的にはどのようなサービスなのか見ていきましょう。

~ベンダーセントラルの特徴~

  1. 価格設定や広告をAMAZONが担当
  2. 様々なマーケティングツールが利用可能
  3. 販売にかかわる業務が最小限に抑えられる(主な業務がオーダーの作成、請求、入金取り消し回避となる)
  4. フルフィルメント(梱包・配送など)はAmazonが担当

【AMAZON ベンダーセントラルのメリット】

・販売プロセスの簡素化や、マーケティング委託によって利益が上がることが多い(1クリックあたりのコストが19%減少、広告費用対効果で2倍以上になったケースも)

・商品購入ページで「AMAZONが販売」という表示になり、消費者の信頼感を得られる(売上も高い)

・「AMS(AMAZONの広告システム)」の追加オプション利用可能で販売促進

・AMS以外のマーケティングシステム(AMAZON Vine)も利用可能で販売促進

【AMAZON ベンダーセントラルのデメリット】

・AMAZONが価格を決めるため、最低価格(利益)が変動する

・注文書作成の基準が厳しいため、在庫管理や物流が難しい(適切な在庫管理が大変)

・新製品の販売は難しい(AMAZONが買い取ってくれない)

・利用は「招待制」

セラーセントラル の特徴とメリットは(長所)?

次はセラーセントラルの特徴や長所を挙げていきます。

~セラーセントラルの特徴~

  1. 配送・価格設定・カスタマーサービス・商品の返品などほとんどをコントロールできる
  2. AMAZONブランド登録プログラムに参加できる
  3. AMAZONが提供する詳細な販売分析にアクセスできる

【セラーセントラル のメリット(長所)】

・自ら価格設定できるため、需要のあるときに価格や在庫を管理して売上をコントロールできる

・AMAZONブランド登録プログラムに参加して、自社製品を無断で販売しているアカウントを監視できる

・詳細な販売分析によって、製品の状況を細かく分析できる

【デメリット(短所)】

・「Amazonが販売」という表示ではないため、消費者の信頼感を得にくい。(売上げが増加しない可能性が高い)

・手数料が掛かるため、価格競争力がなくなる

ベンダーセントラル と セラーセントラル どのように選ぶべきか?

上記に挙げた特徴やメリットを踏まえ、売上を上げるための戦略的選択を考えてみました。

<ベンダーを選ぶべき状況>

・薄利多売を狙う→1商品あたりの利益は下がりやすいが、売れやすいため

・商品を世間に知ってもらう→効果的なマーケティングや、レビュー登録プログラム(AMAZON Vine)などで商品の認知度アップのチャンスが増える

<セラーを選ぶべき状況>

・商品の需要があり、利益率を重視する商品→価格などのコントロールが自由

・「AMAZON」という大きい市場で商品を分析したい→AMAZONのアナリティクスを活用

・自社製品の無断販売を防ぎたい→セラーアカウントで確認可能

以上のように使い分けると、目的に合った使い方ができるのではないでしょうか。

AMAZONの効果的な活用がEC市場攻略のカギ

あくまでAMAZONはEC市場の選択肢の一つに過ぎません。しかし、データとして、「WEB上で買い物をする消費者の50%以上が、最初にAMAZONを訪れる。」という結果が出ています。すなわち、これに対応できるような手がない場合は、相当な機会損失をしているということです。それだけAMAZONは今のEC市場を攻略するには重要です。AMAZONを上手に利用して販路を拡大していきましょう!

出所:Amazon Vendor Central v. Seller Central: What Are the Benefits?
Amazon Seller Central vs. Vendor Central | 2018 Guide


著者: Masako. S

米国の大学でマーケティングを専攻。現在はトランスコスモスアメリカにて、EC・事業開発/ チャットボット担当。米国EC業界の動向調査・最新ツールの導入に、熱心に取り組んでいる。


Post Tags :