アメリカのEC エレクトロニクス市場

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アメリカのEC エレクトロニクス市場

世界的な消費者向けエレクトロニクスは2024年までに1兆7,800億ドルに達すると予測されており、ECの占める割合も、現在の33%から47%まで飛躍すると予測されています。本記事ではアメリカECにおけるエレクトロニクス市場の概況と、エレクトロニクス製品販売を後押しする新しい動きを紹介します。

1. 活況を見せるECエレクトロニクス市場

1) ビジネスとゲームが牽引するPC市場

目立った技術革新がなく、タブレットに押されて年々需要が減少しているノートPCですが、ビジネスやゲームなど特定領域でのニーズが高く、依然として活況が続いています。トップ3メーカー(Dell, HP, Lenovo)の一角であるDellのアメリカ国内での成長率は、2018年7%以上の飛躍を見せています。

2)新製品が相次ぐモバイルデバイス

アメリカのモバイルユーザー数は2億人を突破しており、今後も増大する見込みです。AndroidとAppleのデバイスがアメリカ国内のスマートフォン売上高の60%を占めており、OSはほぼすべてのスマホが両社製となっています。この部門の特徴は新製品の発売が多く、製品のライフサイクルも非常に短いことです。新製品が発売されて初期割引価格が適用される期間はわずか5.15日間に過ぎません。

3) 割引率の高いホームエンターテインメント

ホームエンターテインメントとは、テレビやHD製品、オーディオ機器などの総称です。ホームエンターテインメント市場は世界で40億ドルをこえる収益を上げており、今後5年間で最大55億ドルまでの成長が見込まれています。アメリカはホームエンターテインメント製品の最大の消費国です。

この分野の大きな特徴は価格変動が大きいことです。特に11月から2月期にかけて、大幅な割引が適用されており、高価格帯の4Kテレビを提供するソニー(市場占有率第2位)の場合、2019年11月の販売価格は同年5月と比較すると6割近く割引されています。最大のシェアを持つサムスンも同様の傾向が見て取れるのに対し、低価格帯でシェアを伸ばしているVizioは年間を通じて安定した価格で提供されています。

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エレクトロニクス製品のEC販売を後押しする動き

1) 技術開発によるECの一層の進展

相次ぐ技術開発に後押しされたAI(人工知能)、AR(拡張現実)、音声アシスタントは、消費者のショッピング体験を大きく向上させています。

アメリカにも進出著しい中国EC最大手のTaobao(Alibabaグループ)は高度なAIテクノロジーを活かし、ユーザーの検索用語と閲覧パターンから高度にパーソナライズされた製品情報を提供することでコンバージョン率を向上させています。一方Amazonは画像検索エンジンを強化しており、消費者はスクリーンショットだけでアイテムを見つけることができます。

また、Amazon、Shopify、AlibabaグループのTaobao等でARを搭載したモバイルアプリの導入が開始されています。ARによって消費者は商品を自宅に設置した様子を視覚化することができるため、消費者のショッピング体験は大きく向上します。

音声アシスタントは車や家庭用電化製品、Wi-Fiルーター、時計、スピーカーなど幅広いデバイスに組み込まれ、勢いを増しています。なかでもスマートスピーカーを通じて音声で買い物をするボイスコマースはユーザー層を着実に伸ばしており、2018年の15%から今後、さらなる拡大が予想されています。

2) 消費者動向の変化

InstagramやFacebookなどを通じたソーシャルコマースの人気は、年々高まっています。両プラットフォームともアプリ内EC機能を最適化しており、支払いまで完結するシステムで成功を収めています。ソーシャルコマースを活用する美容ブランドは非常に多いですが、家電ブランドの中には未だ十分に活用できていないところもあります。

一方、多様化するGoogle広告ですが、最新の動きとしてYouTubeのホーム画面と検索画面でショッピング広告が配信できるようになりました。影響力のあるブランドはこの動向に注目しています。

1990年代中盤以降に誕生したデジタルネイティブ世代の特徴として、パーソナライズされた製品を好む傾向があります。その傾向に対応したアプローチの一例として、Skullcandyではサウンドプロファイリングを作成することで、ユーザーの耳に最適化されたヘッドフォンを提供しています。

3) 物流

配送料はオンラインショッピングの購入決定に影響を与える大きな要因です。Amazon Primeの登場により、当日配達であれば余分に料金を払う、それより遅くなれば無料配達を期待する、という意識が利用者の中に生まれつつあります。

一方、中国のメーカーによる中国の工場から直接、アメリカへ提供するという動きが起こっています。これらの製品は中間コスト削減によって低価格で消費者に提供できるため、アメリカ国内の販売者にとっては脅威となりつつあります。

反面、デジタルネイティブ世代の消費者は、商品だけでなく「インスタ映え」するパッケージデザインをも求めています。消費者の1/3以上はパッケージがブランドイメージに大きな影響を与えていることを認めています。

まとめ

実店舗からオンラインショッピングへと移行しつつある消費者の流れは、デジタルネイティブ世代が消費の中心を担うエレクトロニクス分野では、一層顕著なものになっています。AIやAR、音声アシスタントなどの新しいテクノロジーを活用しつつ、SNSやYouTubeショッピング広告などの活用を検討してください。

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出所:Our Data Deep Dive on the US Consumer Electronics Industry
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著者: Ami.T

日本の大学を卒業後に渡米し、幅広くデジタルマーケティングの経験を積む。現在はトランスコスモスアメリカでEコマース事業に従事し、いつもアメリカの最新Eコマース事情やデジタルマーケティング手法、市場動向にアンテナを張り、新しい施策を積極的に試みています。


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